2021年06月27日 ブログ

ハイエースのボンネットフードのマッドブラック塗装！

最近夜が暑すぎて毎晩アイスを食べている、鈑金塗装担当の乗本です！
今回はハイエースのボンネットフードをマッドブラックで塗っていきたいと思います。
まず、ボンネットフードを外していきます。
ボンネットを開け、両端に１２ｍｍのボルトが２本ずつあるので外していきます。
危険なので、必ず脱着は２人でしてください。ガラスが割れる可能性があります。


ボンネットが取れたら次はトヨタマークを外します。
カッターの刃で両面テープに切り込みを入れていきます。
ボンネットに傷と手を切らないように気をつけてください。
貼っているエンブレムの裏の両端にツメがあるので、折らないようにしましょう。

裏のクーラーガスのステッカー等に塗装」がかからない様にマスキングテープを綺麗に貼ります。
今回は凹みが無かったので、鈑金作業は無しでした。
足付けの為600番～800番のペーパーですっていきます。
足付けをしないと、塗装が終わった後に取れるので、重要な作業です。


さて、シリコンオフで脱脂作業を行います。
脱脂をし忘れてしまうと、塗装面の付着していた場合、塗装が（はじく）可能性があります。
終わったら、マッドブラックの塗装をしていきます。
一回で仕上げるのではなく、何回も重ね塗りをする感じで塗装していきます。
↓がまず１回目の塗装です。
塗った感覚で言えば、パラパラと塗った感じですね。
しかしまだまだ色は止まっていません。
艶が引くまで待ちましょう。


次は２回目です。
塗った感覚で言えば、しっとりと艶を出す感じに塗っていきます。
ほぼ元色の白色は消えてそうに見えますが・・・
よーく見たら、まだらに白色が見えるんです。
まだ完成とは言えません。
ここで焦らずに艶が引くまで又待ちましょう。


次は３回目です。
次もしっとりと艶を出す感じ＋白色を消す感じで塗っていきます。
まんべんなく、一点に集中しないような感じです。
まんべんなくしないとムラムラになったり、逆に一点集中すると塗装がタレたりします。


今回はさらに艶消しクリアを塗装していきます。
ススメは日本ペイントさんのマルチフラットベースです。
クリアの主剤と硬化剤の割合に対して入れるだけで艶消しになる優れもの！
今回は１０:１のクリアの主剤を使用するので、写真では見にくいですが４７～４９％で配合します。


調合し、塗装したボンネットが艶がなくなり、乾いていたらクリア塗装開始です。
艶消しクリア１回目です。
パラパラっと塗った感じです。


艶が少しなくなってきたら、艶消しクリア２回目です。
しっとりと塗る感じです。


艶が少しなくなってきたら、次は仕上げの３回目です。
再び、しっとりと全体的に塗る感じで塗装していきます。
下の写真では艶ありブラックになっていますが、時間が経てばみるみるうちに艶がなくなっていき、綺麗なマッドブラックが顔をだしてきます。


十分に乾いたら、傷が付かないように慎重につけます。
ここで傷が付いてしまったら、最初からやり直しです・・・
ボンネット裏のマスキングテープも剝がします。


最後に外したエンブレムの裏に両面テープ（５ｍｍ幅）ををつけて完成です！

マイクロバス・中型バス・大型バス・トラックの鈑金塗装、全塗装もやっておりますので、お気軽にご連絡ください！